子ども時代も注意|ストレスによるうつは早めの治療が大事【信頼のおける人に相談する】

子ども時代も注意

男性

安心感を優先

子どものうつ病も決して稀ではなく、操作的診断基準を用いると6歳ごろからうつ病と診断される病態は見られています。15歳未満の子どもで1パーセント、15歳から18歳の子どもで4パーセントほどの発症率です。15歳未満では性差はないものの、15歳から18歳の時期になると女性のほうが多くなります。しかし、子どもの頃は幸せなはずという大人の先入観や子どもは抑うつ気分を訴えにくいことから、見逃されやすいのが課題です。このまま見過ごされていくと、子ども時代のストレスの体験が成人期でのストレス脆弱性を引き起こし、発症の背景因子になることもあります。また、成長後に、再度ストレスによる大きな負荷がかかることで、視床下部などの機能が過剰亢進したり、脳内情報系の変調をきたしやすくなったりします。うつ病や併発しやすい依存症などの長期予防という観点からも、不適切な養育環境によるストレスなどを、子ども時代から早期に排除しておくことが大事です。親がうつ病の場合、社会や学校での問題行動が増えやすく、そこから発症につながることもあるので、遺伝的要因にも注意していかなければなりません。うつ病などの心の病気を診るのは、主に精神科です。しかし、行きづらいと感じる人も多いため、まずは体の不調を診てもらうために心療内科を受診するのも一つの方法です。子どもの場合、大学病院などの大きな病院は、拒否反応を示すこともあります。開業医のメンタルクリニックなど病院に行くことを警戒させないアットホームな雰囲気の医療機関を選ぶことも大事です。子どもを緊張させないような受診のアプローチの工夫が必要です。また、子どものうつ病は、身体症状が出やすいため、普段からお世話になっているかかりつけの内科医や小児科医に診てもらうほうがいいこともあります。身体的異常がそこで見つからなければ、うつ病の可能性が高まります。その場合、かかりつけ医から精神科や心療内科を紹介してもらうことになりますが、このステツプを踏むことで子どもにも安心感をあたえることが可能です。子ども自身も今の状態が病気によるもので、自分が悪いせいではないと適切に理解する手助けにもなります。そして、重いうつ病となると毎週、中度なら2週に1回、軽度や回復期で月に1回の通院が必要なため、通いやすさを優先することが大事です。